町内会は３区に分かれ、さらに区はいくつかの班で構成され、それぞれの班長が２０数件の戸数を受け持って、市の広報や回覧板の配布の作業、町内会費の集金などを毎年交替で行って戴いてます。

町内会の役割は他に、街灯の管理（防犯）、ゴミｽﾃｰｼｮﾝの補助、地域清掃活動（衛生）、育成会、葬儀のお手伝い・・・などなど、地域の安全、環境、生活の全般で多岐に渡ります。

町内で実際にあった、ある出来事を紹介しましょう・・・

町内から駅前まで跨線橋が架かっています。
（駅側から見た跨線橋、奥が三角山）

渡るとすぐ駅前なので多くの方が利用しています。ある夜、某区長のＫ沼さんが家に帰るのにその跨線橋を渡っていました。

ふと！目をやると結構ゴミがちらかっているではありませんか。「ゴミを片付けてあげよう！」と思いましたが、夜も更けており、またほろ酔い気分でしたので「明日、起きたらやろう」と決めて帰路についたのでした。

そして次の朝、自宅からホウキとチリトリを持ち出して跨線橋へ向かったのですが・・・
どうしたことか昨晩のゴミがありません。「・・・？」

このような事がたびたびあったものですから、Ｋ沼さんも「きっと誰かが掃除してくれているに違いない。だれだろう？一言お礼を言わなければ！」と、町内のいろいろな人に尋ねましたがなかなかみつかりません。


ある日訪ねてきた人がいました。それは・・・
Ｋ沼さんが探しているのを知った人が、掃除をしている方と出会ったそうです。Ｋ沼さんの話しをすると・・・その人は、

「自分がいつもお世話になっている三角山町内会の多くの皆さんが利用する跨線橋なので、気持ち良く通ってもらいたいのです。自分が世間の皆様に恩返しとしてできることはこんなことだけです、ほめられたくてやっている訳ではないので、名前は出さないでほしい。」との言葉だったそうです。
それを聞いたＫ沼さんは、それ以来探すのをやめました。そして・・・

今も跨線橋はキレイなままに三角山町内の人たちを街に運んでいます。

・・・完　（一部演出表現あり）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

まだまだ世の中捨てたもんじゃないですね！

私はこんな三角山町内会が大好きです。　　（た）